2017年8月14日~16日にJECA(日本福音キリスト教会連合)のサマーキャンプがありましたので、報告いたします。今回は、昨年の別府温泉に引き続き、温泉つながりで愛媛県松山市の「道後温泉」で行われました。
JECAの西日本地区のサマーキャンプは、ゆったりしたプログラムで、主には集会(修養会)とフリータイムで構成されていました。
今回の集会(修養会)の講師は、鎌野直人先生(関西聖書神学校校長)でした。メッセージテーマは、「我々はどこから来て、どこにいて、どこへ行くのか~みことばを読む心を養う」 でした。4回のメッセージを通して、聖書全体の大枠を話してくださいました。「みことばを読む心を養う」ということに焦点が置かれました。
集会①(8/14夜)創世記1:1-2:3「我々はどこにいるのか~創造における神と人」
私たちが存在するこの世界を神様は7日間で創造され、そこには秩序とリズムがあり、そして良いものとして創造された。私たち人間は神様が造られた世界を治める使命が与えられている。人間は男と女に創造され、協力しあうという神様からのプログラムがある。神様は人間と協力してこの世界に働かれる。私たちの生きるこの世界について、聖書的な世界観を持つ必要がある。
集会⓶(8/15朝)出エジプト19:1-6「我々はどこから来たのか」~堕落とイスラエル
私たちの祖先であるアダムとエバは、自分の使命と能力に満足できず、神のようになりたかった。その思いを蛇に付け込まれ欺かれて、エデンの園の禁止事項を破り、罪を犯した。そのことで初めの秩序が崩壊する。女性の産みの苦しみは増し、一生の間苦しんで食を得るなど。世界との関わりが歪み、人は初めの使命が果たせなくなった。自己破壊、罪の増大。神様はノアの大洪水を経て新しい世界の再構成され、セム・ハム・ヤペテの子孫からアブラムを選び、そしてイスラエル民族の誕生する。イスラエルには神の恵みと祝福のもといとなる使命があったが、イスラエル民族もまた堕落し、この世に埋没し使命を果たせなくなった。
集会③(8/15夜)マルコ8:27-9:1「イエスは何をされたのか~イエス」
果たせないでいるイスラエル民族の使命を果たす存在、メシヤとして神の王国をこの世界にもたらすためにイエスは誕生された。イエスが使命を果たしていく上で戦われた「本当の敵」は、ローマ皇帝でも宗教権威者でもなく、この世の罪と悪であった。「死」という最強兵器を振りかざして迫る敵に対して、自らの犠牲の死をもって戦われた。そしてイエスは死人の中から復活(勝利)された。新しい人として復活され、新しい天と新しい地がこの世界に到来した。エマオの途上でイエスと再会した弟子たちは最初はイエスのことがわからなかったが、イエスがパン裂きをされたときに目が開かれた。この世界でイエスがメシヤとして何をなされたのかがわかった。
集会④(8/16朝)Ⅰコリント13:1-13「我々はどこへ行くのか~教会と終末」
イエスの昇天とそして聖霊の降臨。イエス・キリストが聖霊を通して弟子たちとともに働き始められた。ユダヤ人だけにではなく、異邦人にも福音(神の祝福)が宣べ伝えられた。私たちにも福音が届けられた。私たちもイスラエル民族に代わり世界に福音を広めていく使命が与えられている。イエスが再臨される終わりの日に新天新地は完成し、新しい働きが始まる。その日を待ち望みつつどのように生きるか?新しい新天新地を先取りして生きる。いつまでも残り、新天新地にもつながっていく生き方は、信仰(誠実)と希望と愛に立って生きること。
この世界の過去を知り、将来の希望に立って、現在を生きる。神が生きて働いておられるこの世界での歩みは決して無駄にはならない。