「天が地よりも高いように、わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いはあなたがたの思いよりも高い。」 イザヤ55:9
私たちは初対面の人に会うときに自己紹介をします。まず名前を、次にどんな立場にあるかを言うものです。たとえば、私は自分紹介をするとき、まずキリスト教の牧師だと言います。よく“神父さんですか”と言われることがあるので“カトリックではなくてプロテスタントの牧師です”と言うこともあります。
さて神も自己紹介をします。聖書を通してです。聖書は神のことを創造主、主なる神、父なる神、義の神、全能の神などいろんな仕方で紹介しています。それぞれの意味がある言い方ですが、神を紹介する言葉は多種多様です。
「わたしの道はあなたがたの道よりも高く、わたしの思いはあなたがたの思いよりも高い。」も神の自己紹介です。
私たちがもし他の人達に対してこんなことを言ったら“何て高慢な奴だ”と思われてしまいます。けれども、偉大な全能の神が言えば、私たちはそれを自然なこととしてすんなり受け止めます。
さらに、私たちはそんな神の前にひれ伏します。時代劇を見ると、殿様の前に家来がひれ伏す様子がよく出て来ます。殿様と言えども間違うこともある人間です。個性のぶつかり合いもあり、利害関係もあります。だから心からひれ伏すことは難しいのではないかとよく思います。けれども、
「わたしの道はあなたがたの道よりも高いーーー」と言うお方の前では、ひれ伏すポーズを取らなくても心からひれ伏し、崇めることができます。そして人間だれでも心からひれ伏すことができるお方が必要です。そういうお方が神なのです。そういう神は、さらに人類の救いのために神の御子イエスキリストを遣わして下さったのです。神と神の御子に栄光があるように。