「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。」
1ペテロ5:7
私達は時々、難しい問題に直面して悩むことがあります。それは本能に従って生きる動物にはない人間だけの特権ですが、悩んでばかりだと私達は気が滅入り疲れ切ってしまいますから、休息が必要です。では、どうしたら休息できるのでしょうか?考えることを止めて思考停止の状態になれば休むことが出来るのかというと、そうではありません。
考えたり考えるのを止めたりとは、結局自分の世界で堂々巡りしているだけです。自分の世界に閉じこもる限り、新しい力は湧いてきません。それよりも自分のことをよく知るだれかが、自分の抱える悩みを聞いてくれたら、問題はすぐに解決しなくても悩みが吹っ切れて問題に取り組む勇気が湧いてきます。
ところで、聖書の神は非常に良い耳を持っていて私達の抱える悩みをすべて漏らさず聞いて下さるお方です。「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい」とは、神が私達の悩みを聞いて受け止めて下さるということです。聖書の神は、ご自身を知る人にも知らない人にもすべての人に必要なものを与えて養ってくださるお方ですが、もし私達がその神の子供となり“アバ、父”と呼ぶようになれば、さらに神は問題と格闘する私達の悩みを聞いて下さるお方となります。父なる神は思い煩う子供に“モヤモヤすることを全部言いなさい”と語りかけて下さるからです。
聖書は私達がそういう神の子供となる唯一の道である神の御子イエスキリストを紹介しています。イエスキリストは、十字架のみわざによって神と私達の間にある罪の壁を取り除いて神から離れている私達を神のもとに連れ戻して神の子供として下さいます。私達はただイエスキリストを信じることによって神の子供となれるのです。
「しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には神の子どもとされる特権をお与えになった。」ヨハネ1:12