1. 礼拝説教の要旨・2025年2月23日・黙示録1:9-20

1.黙示録1:9-20

黙示録の時代:紀元後おそらく90年代でローマ皇帝ドミティアヌスがキリスト教を迫害していた頃。ヨハネは御使いを通して黙示が与えられた。
ヨハネの自己紹介:「私ヨハネは、あなたがたの兄弟で、あなたがたとともにイエスにある苦難と御国と忍耐にあずかっている者」神からの幻を見ても高ぶることなく自分は皆さんの兄弟だと語る。
当時は主を信じて御国に属する者となった途端に迫害という苦難に遭う時代、忍耐が必要だった。
ヨハネの迫害:パトモス島に流されて諸教会との交わりを断たれた。けれども神はそんなヨハネに幻を見させ御声を聞かせ、巻物を作らせた。
ヨハネの霊的体験:7つの教会と、七つの金の燭台とその真ん中に「人の子のような方」を見た。

「人の子のような方」:だれか?キリストは黙示を御使いを通してヨハネに伝えたから、その方は御使いになるが、その御使いはキリストを表していた。福音書で人の子とはキリストだから人の子のような方と言うのが適切。
「その方が7つの燭台の真ん中に見えた」:7つの燭台とは7つの教会。パトモス島に最も近いのがエペソで、そこから北にスミルナ、ペルガモン。ペルガモンの南東にテアテラ、サルデス、フィラデルフィア、ラオディキアがある。聖書では7は完全数。完全数は、全体の数ではないが全体を表す機能があり、7つの町の教会はすべての教会を表す。人の子のような方が7つの教会の真ん中に見えるとは、その方がすべての教会と密接な関係を持ちながら存在することを表す。密接な関係はその方の着る装束やその姿に現れている。

「足まで垂れた衣と胸に金の帯」:イスラエルの祭司を表す。祭司の役割は神と人々との間に立ってとりなしの祈りをして人々を導き、守ること。
「その頭と髪は白い羊毛のように、また雪のように白く、その目は燃える炎。―――」:これらはその方が人間を越えた天的なお方であることを表す。髪の毛について2回も白いという言葉を用いて白さを強調。これは天の輝きを表す。だからその方は十字架のみわざを成し遂げて今は天におられる神の御子キリストである。
「右手に7つの星を持ち、口から鋭い両刃の剣が出ていて、顔は強く照り輝く太陽」:
右手に7つの星とはキリストが7つの教会を支配すること。すなわちキリストはすべての教会を支配し、導き、守る。教会が神に逆らって離れて行けば、その方は口から出る剣つまりみことばで警告を与える。だが、それは罪や堕落から私達を守る神の愛である。
「わたしは初めであり、終わりであり、生きている者である。わたしは死んだが、見よ、世々限りなく生きている。また、死とよみの鍵を持っている」:その方は十字架で死んでよみがえった神の御子キリストである。
「死とよみの鍵」:キリストは信じる者に永遠のいのちを与えるから、私達は永遠のいのちをいただくことによって死やよみを乗り越えることができる。これがその鍵である。
信仰の綻びの問題:2-3章は7つの教会の信仰の綻びを指摘して悔い改めに導く。今の私達にも信仰の綻びがあるのではないか。私達にも悔い改めが求められている。