礼拝説教要旨 2025年2月16日・黙示録1:1-8、Ⅱペテロ3:9
”キリストが封印を解く黙示録”
1:1、2「イエスキリストの黙示」ギリシャ語はアポカリュプシス。「啓示」「現れ」とも訳される。黙示は覆いを除いて隠れていたものを明らかにすること。隠されていたものはすぐに起こること。
1:3「この預言のことばを朗読する者と、それを聞いて、そこに書かれていることを守る者達は、幸いである。時が近づいているからである。」私達はみことばを聞くことと、それを守ることが大切だと思っているが、ヨハネはみことばを朗読することの大切さも教える。当時みことばを聞くとは教会でみことばの朗読を聞くことだったから。大事なことは“時が近い”という信仰である。
キリストの再臨の時。
1:4、8「今おられ、昔おられ、やがて来られる方」「わたしはアルファであり、オメガである」
永遠の神であるキリストは約2000年前に人としてこの世に来られたが、やがて再び来られる。
1:5「確かな証人」イザヤ53章には1人のしもべが人々の罪の身代わりとなって殺されることで、人々を救うという神のご計画があり、それに従ってキリストは十字架にかかられたが、再臨の時はそのご計画が真理であることを証明される時。
1:5「死者の中から最初に生まれた方」キリストは十字架にかけられ死んで3日目によみがえった。キリストが最初とは彼に続いて死者の中から生まれる者達がいる。それはキリストを信じる私達だ。いつキリストのように死者の中からよみがえるのか?それはキリストが再臨する時だ。
1:5「地の王たちの支配者」現在、王達や国々には不正や腐敗があり勝手なことをする者達もいて正義が蔑ろにされて罪や悪が蔓延り、正義が蔑ろにされて平和が損なわれいるが、再臨するキリストは王達や国々をさばき、罪や悪を滅ぼし、正義と平和をもたらして神の国を確立する。
1:6「私たちを王国とし、祭司としてくださったお方」王国にするとは私達に罪の赦しを与え、神の国に属する者とすること。祭司とは神と人々の間に立ってとりなしの祈りをする者。だから私達はこの罪深い世界で主の御名によって祈る者として存在する。最も大切な祈りは私達がキリストの血によって救われたように他の人々もキリストの血によって救われること。再臨のときは私達の祈りの結果を目にする時。その時には私達とともに喜んでキリストのもとに行く人々がいるとともに、そうならない人々がいることも知らされる。
救いの福音を宣べ伝える必要性
1:7「見よ、その方は雲とともに来られる。すべての目が彼を見る。彼を突き刺した者たちさえも。地のすべての部族は、彼のゆえに胸をたたいて悲しむ。しかり、アーメン。」
キリストの再臨はだれの目にも分かるような形で起こる。人類すべてが再び来られるキリストに出会わなければならない。自分はキリストと関係がないという人、キリストに敵対していた人もキリストに出会う。キリストを最後まで拒否する人々はさばきを受け、嘆くことになる。だからこそ救いの福音を今のうちに宣べ伝える必要性がある。
*キリスト教会は約2000年、キリストの再臨を待ちつづけたのに“まだ来ていない”ではないかという意見もある。それに対してⅡペテロ3:9「――約束したことを遅らせているのではなく、あなたがたに対して忍耐しておられるのです。――」を参照。だから主はすぐにでも来られるのである。