礼拝説教の要旨・2025年2月2日・エゼキエル1:1-3,33:21-22,48:35
“エゼキエルの預言者人生と夢見た神殿”
1-3章:見張り人。
エルサレムで育った祭司エゼキエルは王とともにバビロンに連れて行かれ、5年目に4つの生き物の不思議な幻を見て預言者としての召しを受けた。使命は見張り人として反逆の家イスラエル人に警告を与え続けること。神から与えられた巻物を食べた。巻物とはみことばを象徴的に語ったもの。聞く聞かないに関わりなくみことばを語り続けなくてはならないと励まされた。
4-32章:見張り人として語ったこと。
エルサレム陥落の預言。北イスラエルと南ユダの罪を覚えること。偶像礼拝に対するさばきの預言。神殿に蔓延る偶像礼拝に対するさばきの預言。捕囚のさばきの預言。偽預言者に対するさばきの預言。その他にも多くのことを語った。だがイスラエル人は頑なで謙遜になって聞く者はいなかった。
33章:転機
エルサレムがバビロン軍によって陥落したという知らせが来て、エゼキエルの預言はすべて成就したことが明らかになり、イスラエル人は悔い改め、聞く耳を持つようになった。エゼキエルはここから新しい希望の幻を語り始めた。
34―48章:新しい希望の幻。
1人の牧者ダビデが現れて新しいイスラエルの君主となること。しかも永遠に。私達キリスト者は1人の牧者がキリストだと分かる。
干からびた骨に神の息が吹き込まれて生き返ること。干からびた骨とはイスラエル人。神の息とは神の霊つまり聖霊。私達キリスト者は聖霊はキリストを通して与えられることを知っている。
祖国を失って死んだようになっていたイスラエル人は霊的に生き返り、新しいイスラエルが誕生。
平和で無防備な新しいイスラエルに突如、ゴグとマゴグの侵略軍が襲いかかる。だがイスラエル人は何もしなくても神が超自然的に侵略軍を壊滅させる。イスラエル人がしたことは侵略軍の死者の埋葬とその武器の焼却だけ。
エゼキエルは幻によってイスラエルの地に連れて行かれ、新しい神殿を見学する。かつての神殿のあったような偶像はなく、聖い完璧な神殿である。神殿とは神の家つまり神が住んでおられる所。
だからエゼキエル書の最後の48:35に「主はそこにおられる」と書いてある。
私達キリストを信じる者にも主はともにおられる。なぜなら私達自身が神の神殿だから。私達はイスラエル人が造ったような神殿を造る必要がない。むしろ自分のからだを大切にすべきである。
1コリント3:16「あなたがたは、自分が神の宮であり、神の御霊が自分のうちに住んでおられることを知らないのですか。」