「見よ。わたしは、戸の外に立ってたたく。だれでも、わたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしは、彼のところにはいって、彼とともに食事をし、彼もわたしとともに食事をする。」
黙示録3:20
19世紀イギリスの画家ウィリアム・ホルマン・ハントはキリストの生涯の場面を描いた宗教画をよく描きました。その中で最も有名なものが黙示録3:20を基にして描いた“世の光”という絵です。
夜、ランプを持った人物が家のドアをノックしています。ランプを持った人物はキリストを表します。夜は私達の人生を表します。闇のような人生で私達はしばしば人生の目的や希望を見失います。けれどもキリストは闇にある私達に光をもたらし新しい目的や希望を与えようとしています。
ノックするとはキリストが私達の心の扉をたたくことです。キリストはだれとでも親しい交わりを持ちたいと願って私達の心に語りかけているのです。よく見ると、そのドアにはノブがありません。中にいる人が開けなければドアは開かないのです。それはいくらキリストの御声を聞いても、聞いた人が心を開かなければキリストはその人のうちに入れないことを表わします。クリスチャンに勧められて聖書を読んだり教会の集会に出たりしたけれども心を開かなかった人の何と多いことでしょうか?けれども、キリストはいつまでも人々の心の扉をたたき続けています。
ドアには雑草が不自然について開けにくいドアという雰囲気を醸し出しています。それはキリストの語りかけを妨げる様々なものを表します。牧師である私はキリストを紹介するために人々に語りかけますが、それを妨げる雑草が何と多いことか?とよく思わされます。けれども、キリストは諦めることなくたたき続けています。
「わたしは彼のところに入って、彼とともに食事をし、彼もわたしとともに食事をする」キリストとともに食事をする情景はハントの絵には描いてありませんが、それこそがキリストに対して心の扉を開いて得られる祝福です。その祝福とはまずこの世でキリストとともに歩むことです。キリストとともに歩むことで私達は新しい目的や希望が与えられます。さらにその祝福とはやがて天国の大晩餐会に招かれて父なる神と御子キリストとともに食事をすることです。キリストはあなたの心の扉をたたいています。扉を開いてキリストとともに食事をしてみませんか。